ベンガレンシス
ディスキディア ベンガレンシス
SecD
低地種
スマホは横向きのほうが見やすいかもしれません。
■育て方/栽培/ケア■
《低地種/SecD》 左記分類について
●自生地:ヒマラヤ~西マレーシア、ベンガレンシスの語源はベンガル(インドの地名)です。
●海岸沿い、石灰岩の丘、岩の多い尾根などに多く密林ではあまり見られないようです( = 明るい環境を好む?)。標高1700m迄に自生している。

●毒性は無いという記述が多い様ですが摂取すると有毒との記述もある、また敏感肌の人は茎を切断した時に出る白い樹液に注意した方が良いかもしれません。

●丈夫です。状態が悪くなってもすぐにはだめにならない印象。
●海岸付近から標高1700m位まで分布しています、それだけ環境適応能力が高い。

●7℃以上、できれば10℃以上が良い。熱帯植物で低温には注意が必要です。
●暑さには強いです。35℃を超える真夏の室内でも暑がることなく成長すします。

●日光を好み耐陰性は弱い。自生地では直射日光のあたる所にも自生しているようです(直射日光に当てる場合は念の為少しづつ慣らした方が良いかも)。
●光量が少ないと葉が落ちる。

●空中湿度を高める。
●着生植物の為、根の過湿はよくない。
(意外に土中湿度が高くても大丈夫な印象はありますが…)
●乾燥しやすい環境(着生させる/バークに植えるなど)で多めに水をやるのが簡単かと思います。
夏は朝晩2回水やりする必要がありますが…

●風通しを良く、但し強風は避ける。風が強いとすぐに枯れる。

●土壌:水はけのよい物、観葉植物用の土では土壌湿度が高くなりすぎる。
●肥料:そんなには必要ない(が他の着生植物よりは貧栄養に弱いかも)。

●2年位経つと成長が鈍る印象。
●毎年植え替えた方が良いかもしれません。
●適当な所で切ってバークなどの上においておけば成長していきますが、切った後しばらくの期間は乾燥に弱いですので、霧吹きでこまめに葉水を与えた方が良いです。
※切ると必ず白い樹液が出ます、肌が弱い方は触らない方が良いかもしれません。(私も肌が弱いですが、触った後手を洗えば問題ないようです。)

●班入品種(Variegata)もあります。
●根が伸びて活着していくスピードが早いです。
●トップ画像の様にハンギングで垂れ下がっている印象が強いですが、自生地では巻き付いている事が多いのでしょうか?


●多くの着生植物もそうですが、乾燥が続くと気根の先端がが先に枯れ始めます。その時点で水やりを増やせば枯れない。
●葉が黄色い:栄養不足/培地の過湿
●状態が悪化してから対処しても手遅れにはならない印象。
【栽培例】
栽培例1
●コルクボードにピンを差し、D. bengalensis をピンに引っ掛けておくと根が出て(赤丸内)着生します。葉の影になってますが他の所からも根が出ています(十分に根を張るまでは特に乾燥に注意)。
●新芽はまだ出ていないようです。
●このコルクボードには色々な着生植物の「切れ端」を寄せ集めてピンで固定しています。
●赤丸の左側の黒い鉢底ネットで押さえてある植物はフィッシュボーンカクタスで、5月2日時点では干からびていましたが7月9日にはだいぶ新芽が伸びてきました。
●左下のハートホヤも少し大きくなったようです。


栽培例2
●バークの上に乗せているだけです。
●容器は鉢ではなくメッシュバスケットです。
●乾燥しやすいので毎日水やりしています(夏は朝晩2回)。
●バークの上にだいぶ根が張ってきました(Pic2)。
着生植物はバークなどのつかまる所を見つけると根が長く伸びます。
●肥料は洋蘭用のモルコートを使っています。
●土に植えない場合は、肥料は(蘭などの)着生植物用の物が良いかと思います。→ 肥料について


栽培例3
●Pic3は百円ショップのWattsで売っていたアイアンバスケット+ミズゴケです。
●Pic4の状態からベンガレンシスを隙間に差し込んだだけです。
●こちらも毎日水やりしています。
ミズゴケは安すぎるものを使うと虫が湧きやすかったりするそうです。
●Pic3上部の植物:Leptotes unicolor
●Pic4上部の植物:Masdevallia gutierrezii


栽培例4
半水耕栽培?
【葉色について】
●画像はベンガレンシスの班入品種(Variegata)ですが環境によって葉色は変わってきます。
●薄暗い環境だと葉は葉緑素を増やし緑が濃くなり、明るいと緑が薄くなる傾向があります。
●班入り種は全般的に長期間育てていると班がなくなり緑一色になる事がありますが、栽培上問題はありません。
●緑一色の葉が出始めるとだんだん班入りの葉が少なくなってくるようです。これは緑一色の葉の方が本来の姿で優勢な為で、班入りを維持したいのであれば緑の葉が出てきたらカットするしか方法はないようです。


シノニム
・Dischidia cuneifolia
・Dischidia loeseneriana
・Dischidia pseudobenghalensis
・Dischidia spatulata
(・Dischidia littoralis)
※homotypic synonymとheterotypic synonymです=受け入れられていない名前。
楽天:ベンガレンシス

●引用
Citation1:Prabin Bhandari, Krishna Kumar Shrestha(2016)[Dischidia bengalensis (Apocynaceae), a New Record for the Flora of Nepal]The Journal of Japanese Botany Vol. 91 No. 5 P.311
●画像ID: ①著作者②作品名③ライセンス形態④備考⑤URL
・Fig2:①botanarchiste②Dischidia bengalensis③CC-BY-NC④翻案⑤https://www.inaturalist.org/observations/39345458
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