Rhaphidophora cryptantha

上図:Fig01 ※スマホは横向がいいかもしれません。


クリプタンサ

ラフィドフォラ クリプタンサ

ラフィドフォラ


■育て方/栽培/ケア■

※半着生植物
※シングルプラント/シングラー(葉がへばりつくツル性植物)

●分布:パプアニューギニア
●葉幅は最大で15㎝位、ツルは何メートルも伸びていきます。

●園芸店よりもアクア関係のお店で売っていることが多いようです。

板付き水苔敷きで販売されていることも多いですがおすすめしません。
・植物が上へと成長していく事を考慮していません。
・ほとんどの場合、板の上で成長した物ではありません。何かに着生していたものを引きはがし水苔ベットの上に押し付けたものです(ポット入りも引きはがして水苔に詰めただけだと思いますが)。
・たいていの着生植物は根を一度引き離すと再び着生はしないことが多く、枯れるまで人為的に縛り付けておくしかないと思います。
・根が着生するのは先端の生長点だけであることが多いです。
・水苔はほとんど無駄です。緑の苔が生えて汚ならしくなるだけです。すでに伸びている根の延命として根の周りに巻くのは意味があるのかもしれませんがそれならポットのほうがましです。
R. cryptanthaは完全な着生植物ではありません。アサガオのように土から生えて木などに登っていく植物です。(特に未成熟な状態では)土壌から養分を吸収していると思われます。

Fig16
難易度:丈夫

●あまり情報はありませんが、難しくはないようです。

Fig23
開花

●花は葉の下側で咲くのでほとんど見えない

温度

●5℃以上

●半日蔭、それなりに光は必要です。

湿度

●水を好む。
●乾燥させない。こまめに葉水を与える。

対流

●?よくわかりませんが水槽のような閉ざされた環境は良くないのでは??
●「樹上=風通しが良い」のが一般的かと思います。

その他

●壁などのつかまる物がないと葉は大きくならない。


●シノニム:なし


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あまりおすすめしませんが…

異形葉性

●ラフィドフォラ クリプタンサは環境によって葉の形を変えますが、このような特徴を異形葉性といいます。
●異形葉性には複数の英訳がありますが厳密にはそれぞれ意味が違います。
R. cryptanthaは環境要因(樹木などの上に登れるものがあると葉が変化する)ですのでヘテロフィリー/Heterophyllyです。

ヘテロフィリー

Heterophylly:”leaf form alteration in response to environmental conditions” 環境条件に応じて葉の形状が変化するもの。(Citation1)


ヘテロブラスティー

Heteroblasty:”changes in leaf shape during growth development, but does not include morphological changes induced by environmental factors” 成長発達中の葉の形状の変化で、環境要因によって誘発される形態学的変化は含まれません。(Citation1)

“幼若相から成熟相、生殖相への転換に伴い葉の様々な形質が変化することが知られており、この現象は異形葉性(heteroblasty)と呼ばれている。”(Citation2)

アニソフィリー

”anisophylly is usually coupled with asymmetry and phyllotaxis of leaves and stems, and also does not include morphological changes induced by environmental factors” 通常、葉と茎の非対称性や葉序と結びついており、環境要因によって誘発される形態学的変化は含まれません。(Citation1)

類似種:R. cryptantha / Monstera dubia

クリプタンサの特徴

Fig01:葉の先端が上を向く

●木の幹などに張り付くと葉が大きく成長するヘテロフィリー

モンステラ デュビアの特徴

Fig47:葉の先端が下を向く

●成長すると普通のモンステラのように葉が裂けるヘテロブラスティー。

Fig80:成長したM. dubia

●引用
・Citation1:Gaojie Li ,Shiqi Hu ,Hongwei Hou, and Seisuke Kimura(2019)[Heterophylly: Phenotypic Plasticity of Leaf Shape in Aquatic and Amphibious Plants]Plants 2019, 8(10), 420
・Citation2:宇佐見 健, 堀口 吾朗, 矢野 覚士, 塚谷 裕一(2008)[第49回日本植物生理学会年会講演要旨集]p. 0182

●画像ID: ①著作者②作品名③ライセンス形態④備考⑤URL
・Fig01:①Frank Schulenburg②Rhaphidophora cryptantha③CC BY-SA④翻案⑤https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Rhaphidophora_cryptantha,O%CA%BBahu(2024)-104A4136.jpg
・Fig16:①Wendy Cutler②Rhaphidophora cryptantha③CC BY-SA 2.0④翻案⑤https://www.flickr.com/photos/wlcutler/21561134116/
・Fig23①Ed Uthman②Shingle Plant③CC BY 2.0④翻案⑤https://www.flickr.com/photos/euthman/40294854123/
・Fig47①luciegoosie②Monstera dubia③CC-BY-NC④翻案⑤https://www.inaturalist.org/observations/227564147
・Fig447①bentsai②Red-Bird-of-Paradise③CC-BY-NC④翻案⑤https://www.inaturalist.org/observations/37369447
・Fig80:①quimberly99②Monstera dubia③CC-BY-NC④翻案⑤https://www.inaturalist.org/observations/220148880

Fig447: ベニフウチョウ、R. cryptanthaの自生地ニューギニアに生息

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